株式会社I.majorの代表ブログ

ビジネスの話題に少しでも関連した日々の出来事や所感を、このブログに書き連ねるつもりです。宜しくお願いします。

お金稼ぎゲームに強力な汎用的な武器とは

この終身雇用制度か崩壊している近年、特に某つぶやきSNS会社の代表が変わったことによる抜本的な経営陣・社員の構造改革により職を失った数多の従業員が発生するなどという事象を筆頭に、我々のキャリアは"サラリーマン"ベースで考えてはいけない。あくまで個々が独立して戦闘に繰り出していける能力をベースに、キャリアを考えなければならない。そこで優位に立てる強力な武器とは何かについて考えてみた。

 

日本は言わずもがな高齢社会であり、縮小する一方である日本経済をまともに相手にしていると痛い目に遭う。少ないパイの奪い合いであり、熾烈な椅子取りゲームに参画しているのと同じであるからだ。そこでグローバル社会というのも相まって、やはり"英語"は身につけておいて損はない。余力があるなら"中国語"も協力な武器となる。言語習得はやっていて損はないのである。無論、"日本語"を適切に運用し語彙数も確保し、さらには文章構築力を上げることも必要となってくる。

 

ここでは汎用的な用途のもと考察を進めたいが、やはり利益至上主義の現代社会において、この概念に限ってはやはり"経営者"という立場が一番安定的である。経営者としてのスキルアップは、様々なスキルを包括し業を営むという本質の上では最も根幹に在る部分であるからだ。経営者を極めることはビジネスを極めることに繋がり、ビジネスを極めることはこの現代社会を生き抜くということに直結している。よって経営者にとって重要な武器について考察を深めたい。

 

そこでまず大切なことは"会計"である。会計としては最低限日商簿記1級の商業簿記・会計範囲を、そして収支の考え方を基軸に税に対する向き合い方、はたまたファイナンス知識、株式の知識といったお金全般にまつわるところを注視しなければならない。経営という仕組みで生み出される物はすべてお金であり、お金が循環するからこそその仕組みが稼働する訳である。経営の本質とはそこにある。

 

そして経営活動の下支えをする分野は"法律"である。会社法商法はもちろんのこと、民法も重要である。経営人生において、損害賠償として訴訟を起こされるリスクと常に隣り合わせだからだ。その点、民事訴訟法や民事保全法を中心に供託法、商業登記法を包括する"司法書士"に向けた勉強をしておくと、その周辺知識をすべて修得できる。民法に限っては"司法試験"の範囲を勉強しておくと、安心安全である。そして実務を考えると"行政法"も勉強しておいて損はない。

 

また実務という点では、パソコンの操作技術である。ブラインドタッチはもちろんのこと、パソコンの簡単な仕組み、特にソフトウェアやハードウェアといった概念から、Excelを適切に使いこなせるか、プレゼンテーション作成がきちんとできるといった、基本的なパソコン操作技術も必要である。

 

最も重要なことは、"コミュニケーション能力"である。これは別に普段から社交的である必要はない。大勢の前で話す、初対面の相手と話すなど必要な場面で、自分の伝えたいことを最低限簡潔に明確に伝える力、相手の反応を伺って話の流れをコントロールする力、相手の一番求めていることを引き出す力、ただ漫然たる話上手になる必要はなく、話の要点をわかりやすくまとめ、相手の欲することを察する力が、ビジネスにおけるコミュニケーション能力の本質である。ここが上手く機能しなければ、実際にお金が動くことはないので必須である。

 

強いて言うなれば、"経営者としてのプロ意識"である。個人としての活動と会社代表としての活動を潜在的に区別できる意識改革といったところから、はたまたこの額の利益を上げるには具体的に相手にどのような価値提供をすれば均衡を保てるか、適正な価値観の物差しを磨くことである。こういった精緻な細やかな"意識"が、その後の経営人生の質を根本的に左右する。サラリーマン時代の感覚を一切捨てることである。休みがあるとかどうとかは関係ないのである。

 

そもそも経営の形態として、自社の商品やサービス、ノウハウを提供する形式と、そういったものを持たずに仲介によってお金を生み出す仕組みを作り出すこと、大別できるとすればこの二者がある。しかし後者は業者の栄枯盛衰の影響を受けやすく、非常に不安定である。そこで自分でサービスやノウハウを持つ方が圧倒的に安定的である。自身のスキルの視点で考えると、普遍的には営業力、企画力などがあるが、これらは非常に抽象的であり、経営だから必要なものではない、ビジネス全般に通ずることである。自ら会社組織をして利益を生み出すスキルとして、ITの普及からやはりプログラミングを中心としたITリテラシーが必要である。周りのモノ、サービスが今やITシステムなしでは語れないほど、必要不可欠な存在となっているので、色んなところから引っ張りだこである。たとえ営業力や企画力に自信がなくとも、プログラミングができ自力でシステム開発ができる能力があれば、それでお金を生み出す仕組みは作れるのである。近年そういった理系出身の経営者が少しずつ台頭していることがこの証拠である。プログラミングができるということは、それだけでこのお金稼ぎゲームでは価値になるのである。

 

以上、言語・会計・法律・PC操作・対人力・意識改革・ITリテラシーが、身につけておいて損しない経営者としてのスキルであると考える、今日この頃。